自分が大学生の頃には、ちょくちょくと行っていた後輩達(高校生)の試合観戦も、公私が忙しくなるに連れて、いつしか足が遠のいていたのですが、ちょっと時間も出来、新たにチームにくっついて行くようになったのが1998年頃から。
 せっかく来ているのだからと、母校ハンドボール部OB方々にメールで試合の経過やらをレポートし、それでも飽きたらずに写真撮影をし始めました。

 写真を撮ると人に見せたくなる(自慢したくなる?)のが世の常であり、人間の性というもの。
 そこで撮影した写真を現像し、選手達に差しあげたりしていましたが、その写真をOB総会などでOBさん達に見せると、これがまた、試合の臨場感が伝わっくるので、すこぶる好評となり(そうなると、財布の紐も緩むも(=寄付金)、それじゃあ、、と、ホームページを作って公開しはじめたのが1999年のバレンタインデー(は、関係無いが)

 最初のうちは、母校ハンドボール部応援サイトとして、のんびりと内輪ネタで盛り上がっていましたが、某県ハンドボール協会のサイトがアップされ、そこに画像掲示板が出来てから、母校チームの撮影のついでに撮った他校チームの写真を掲示板に掲載したら、「良いね」とか「もっと無い?」との反響に、ついつい調子に乗り、「それだったら」と、試合の模様を掲載したサイト「ハンドボール写真館」を立ち上げたのが2004年11月。
 ちょっと前に一眼レフデジカメを買ったこともあり、面白くなって、自分のチーム以外の撮りまくり、どんどんアップしていきました。

 しかし、これまでやっていた自チームホームページのような軽いノリで撮った写真をネット上での公開するも、それはチームおよび選手の承諾を得たモノではなく、そして、その写真の掲載によって迷惑を掛けてしまった選手がいました事から、一度、画像を全部削除し、サイトを一度休止したのが、インターハイ予選決勝直前でした。
 ホームページでの公開をこのまま止めようかと悩みましたが、多くの励ましと自分自身の「もう一度」という気持ちから、今一度のサイト構築を決意。いろいろな方々からの意見を頂戴しながらサイトとしてのルールを整備し、今回、改めて「ハンドボール写真館U」を立ち上げさせて頂きました。


 モットーは、
満遍なく公平に」「かけがえの無い一枚を残します」

 強豪チーム、勝ち進むチームのレギュラー選手には、写真も沢山あるでしょうが、勝てないチームの選手、勝てるチームでもレギュラーでない選手の写真は少ないかも。
 だから、チャンスの多い選手も、少ない選手も、優勝するチームも一回戦で負けてしまうチームも、日本リーグでも、小学生の地区大会でも、、どの選手にも均等に写真を残してあげたい、、それは大きなお世話かもしれませんが、彼等はワタシにとってハンドボールの後輩であることに違いありません。母校・新城高校という枠を越えて満遍なく公平に、それがモットーの一つです。

 そんな中で撮影した写真、多くはピンぼけだったり、露出不足だったり(まだまだ修行が足りません。)
 多くのカメラマン・写真サイトの作成者だったら、絶対にボツにするような写真でも、、その選手にとって、最高のシュートだとしたら、ここ一番のディフェンスだったら、生涯最高のプレーだったら、、そんな「かけがえのない一枚」だったら、、と想像すると、どうしても捨てられず、多少のピンぼけだったら掲載してしまいます。

 そういうワタシには自分がハンドボールをやっている時の写真がありません。正しくは「写真はあった」のですがどこに行ってしまったのやら。、。
 一枚は、中学生の時、ボールケースの上でポーズを取っているもの。もう一枚は、高校一年の時、場所は法政二高グランド、、vs柿生高校、、ディフェンスで呆然としている写真でした。どちらもハンドボールの動きの無い写真ですが、脳裏にしっかりと焼き付いています。でも、残っているのは記憶だけ。脳裏に残っていれば、、という人もいるけれど、やっぱりね、寂しいモノです。あんなに一生懸命やったハンドボールの写真が無いんだもんな。
 だからこそ、その一枚がたった一枚(only one photogragh)になるかもしれない、、と思うと、捨てられないのです。「質より量」(^^;) おそらく下手くそな写真にご批判もあるかと思いますが、いいんです、、ここは写真のサイトではなく、ハンドボールのサイトなんです(と、開き直り)


 友人からは試合毎に出掛けているワタシに対して
 「選手の父兄でも無い、単なるOBの立場なのに、よくやるよね〜」と言います。
 自分でも「そうだなぁ」と思います(^^;)

 でも、楽しいんですよね(^^)
 撮った写真を見てもらって喜んでもらうとこちらも嬉しいし、ピントがバッチリあって、臨場感溢れる写真が撮れた時は、あたかも、左サイドシュートが遠目のゴールポストにカツーン!と当たって入った時のような快感があります。まさに「会心の一撃!」  (悩みは、それが余りにも少ないこと、、)
 そんな会心の一撃を求めて、そんな楽しさがあるから、あちこちのコートを駆けめぐります。

 そうこうしていると、あの選手、この選手、いろいろな選手を見始めます。いろいろな選手を見ていると、もっと沢山の選手が見たくなります。大学ではどこの選手が活躍しているのか?日本リーグにはどんな選手がいるのか?  (恥ずかしながら、大学ハンドボールも日本リーグもまたまた全日本ハンドボールでさえも、本当に疎かったワタシなんです)
 そして、新たな情報を求めてインターネットを検索したり、。

 そんな中で出会ったのが、ここ SportsPhotoDigic でした。
 それまで、知らないチームの写真なんて、見ても面白くない、、そう思っていたワタシですが、ここの写真を見て、ぶっ飛びました。
 まるで選手の声が聞こえてくるような、あたかも目の前で試合が行われているような、、全然知らない選手の写真なのに、こんなに引き込まれるなんて。こんな写真が撮れるんだぁ。。
 さっそく制作者のアラスカさんにメールを出し、いろいろと質問をしてみました。
 アラスカさんは初心者同然のワタシに懇切丁寧にハンドボールの撮り方、レンズのこと、露出のこと、ホワイトバランスのこと、その他諸々を教えて頂き、こちらが失敗して悄げている時には励ましのメールを頂くなど、様々なバックアップを頂きました。(本当にありがとうございます)アラスカさんの写真にはまだまだ足下にも及びませんが、少しでも近づけるように頑張ります。


 活動のフィールドは高校生の大会が主となるかと思いますが、これから、もっと違うカテゴリーにも挑戦していきます。
 日本リーグも撮ってみたいし、幼稚園のドッジボールだって捨てたもんじゃありません。トップクラスの写真を見てもらうことで、ハンドボールのスピード感、力強さ、面白さが少しでも伝われば。始めたばかりの選手の写真を撮ることで、その選手の思いで作りに役立てば。また、そんな選手がいつしかオリンピック選手になってくれれば、こんなに嬉しい事はありません。その時は、オリンピックまで追っかけて行きますかね?
 (アラスカさんは宮崎選手を追いかけて北京に行くようなので、ワタシはロンドンを目標としますかな〜)


 そして、そんな写真が撮れるようになれば、沢山の人に感動を与えられるようになれば、沢山の人にハンドボールの凄さ、激しさ、素晴らしさを伝えられれば、もっとハンドボールが世の人々に浸透していくのではないか、、これまでハンドボールには大変お世話になりましたので、少しでも恩返しが出来れば、、そんな思いに駆られてます。
 このサイトの写真を見て、「なんだ、こんな写真だったら、オレでも撮れるよ」って人も沢山いるかと思います。中には「私もホームページを立ち上げよう」という人だっているでしょう。
 そうやって、日本中にハンドボールのホームページが溢れかえり、どこもかしこもハンドボール、ハンドボール、ハンドボール、、ついにYahooも「Yahooハンドボール」を構築し、livedoorは日本ハンドボール協会を買収に掛かる、、なんて、もしかしたらあるかも、、そうなれば、ワタシのこのサイトもやった甲斐があった、、って、もんです(^^;)

 中学卒業の時、サッカー部顧問のオオノ先生からはこう言われました。
 「お前等、もっとバカになれよ」
 バカになれ=もっと熱中しろ、、と先生は仰いました。その時「ズシーン」と心に響いた言葉なんです。いまやっと、そんなバカになれる時が来たかな、、一人くらいいてもいいでしょ、こんなハンドボールバカがいても。

 いや、きっといるはず、ワタシと同じハンドボールバカが、、ほら、今ドキっとしたアナタ、アナタの事ですよ(^^;)


 長文失礼しました。ちょっとカッコつけすぎっすか?



2005年9月 石坂洋介





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